彼がいかに大阪で、トリマーの求人を求めて挫折し、出戻ることになったのか、それはあえて省くとして、どうして福岡に行くことが最後まで候補として残ったのか。
大阪の挫折譚は、聞くたびに内容が変わっているため、すごく曖昧なのですが、こちらの理由はとてもシンプルで、まず一つが都市部でのトリマーの求人で働きたいということ。
あとの二つが、元ホークスファンであるということと、九州の女の子は可愛いと噂に聞いたからという、トリマーの求人には何ら関係のない理由だったのでした。
案の定、彼は出戻ってきて、地元でトリマーの求人を探すことを始めたのです。
いや、本当に福岡に行かなくて良かった。
なんでも専門学校時代の知り合いの勤めている動物病院に欠員が出て、トリマーの求人が出来たそうで、この話を聞いたときには、思わず私は胸をなでおろしたものでした。
傍から見ていると、彼はとてつもなく無軌道、そしてどうもおそらく考える限り、それは八割的を射ていると思うので。
そんな彼ですが、アルバイトをしながら実はしっかりとトリマーの求人を探しているあたり、意外にも自分の将来を真剣に考えていたようでした。
というか、持つべきものは人とのつながりですね。
友人も、知り合いの紹介が無かったら、このトリマーの求人募集にかからなかったのですから、人の縁というものは、本当に大事にしていかなければいけません。
トリマーの求人情報を手に入れる上でも、いかに人間関係が重要かということが分かりました。